都市計画区域
『 都市計画を策定する区域 』
都市計画区域
都市計画区域
都市計画を策定する区域で、以下のエリアに指定されます ・ある程度の人口が密集する既存の市街など ・これから新しく都市開発をする予定のエリア 自然発生的な都市と人工都市 都市の成り立ちには2種類あります。 ひとつは農耕や交易に適した場所等に人々が定住し、自然発生的に都市が形成される場合、 もうひとつは計画的に建設される場合です。(長安や平安京などが有名です。) 都市計画法も既存の都市環境を維持改善するための規定と新しい都市(いわゆるニュータウン)を建設するための手続を定めた規定があります。 都市計画区域に指定されると様々な法規制の標的に 基本的には都市計画法は都市計画区域内にのみ効力のある法律です。そして、この都市計画区域としてマーキングされたエリアは他の法律の規定の対象として共有されます。(準都市計画区域は一部の規定が適用) 例えば、建築基準法の建築確認や集団規定は原則として都市計画区域内の建築物のみを対象とします。 ・一般建築物でも建築確認が必要になる ・集団規定(建蔽率・容積率制限など)が適用される 都市計画区域はお弁当箱 本来、個人が自分の土地をどう利用するかは所有者の自由です。どこに何を建てようが勝手なはずです。 建築場所が僻地で隣の家が10キロ先とかいうのであればそれでも問題はありません。 しかし、人口密集地で何でも自由に建築することを認めてしまうと問題が発生してしまいます。 もしお昼ごはんを弁当箱に入れずに、いろんなおかずや果物をビニール袋に放り込んだらどうなるでしょう? きっとイチゴの混ぜご飯やスパゲティの酢和えなどと言う悲惨なランチになるでしょう。 ご飯はご飯、イチゴはイチゴで食べればおいしいはずが無計画な盛り付け(?)でどちらも台無しです。 都市においても住宅は住宅、工場は工場でエリアを分けた方が住宅は快適で工場は効率的になります。 住宅と工場が隣では住宅の住人は臭気や騒音で窓も開けられず、大型トラックが頻繁に走行すると子供を外で遊ばせることもできません。 一方、工場側も騒音に気を使って機械の出力を下げたり、子供の飛び出しに注意してトラックを徐行運転させたりでは生産効率は上がりません。 つまり、都市計画区域はたくさんのおかずや果物を仕切り板(区域区分や用途地域等の都市計画)で区分して悲惨なランチになるのを防ぐ為のお弁当箱の役割を果たします。 |
|