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準都市計画区域とは 

都市計画法 
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重要度 ★★★ 
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  準都市計画区域 都市計画法の一部のみ適用

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準都市計画区域とは
準都市計画区域は都市計画の一部のみが適用される

 
都市計画区域は都市計画の全てのメニューが適用されますが、準都市計画区域は都市計画の一部のみが適用されます。無秩序な都市化を防ぐことが目的のため、開発を促進するような都市計画は適用されません。

 都市計画区域がフルバージョンだとすると、準都市計画区域は機能制限版の都市計画区域と言えます。


準都市計画区域指定の効果

❶開発許可が不要な土地の面積
10,000㎡未満(都市計画区域外) ⇒ 3,000㎡未満
( ⇒ 開発許可が不要な開発面積 )

❷用途地域指定不可
(都市計画区域外)⇒ 指定できる
( ⇒ 用途地域の指定(都市計画区域外) )
( ⇒ 用途地域の指定(準都市計画地域) )

❸地域地区指定不可
(都市計画区域外)⇒ 一部指定可
( ⇒ 準都市計画区域に定めることのできる地域地区 )
( ⇒ 準都市計画区域に定めることのできない地域地区)

​

準都市計画区域が指定されるエリア
 準都市計画区域は
都市計画区域として積極的な整備開発は必要ないものの、無秩序な開発や建築により、将来一体の都市としての整備開発に支障が出る恐れのあるエリアに指定されます。

 現時点で積極的な整備開発が必要な人口密集エリア等は
都市計画区域が指定されます。従って、準都市計画区域が指定されるのは都市計画区域外のみです。
( ⇒ 準都市計画区域が指定されるエリア )

 なお、準都市計画区域のエリア内に
都市計画区域が指定された場合には準都市計画区域は都市計画区域に上書きされます。

 フルバージョンのソフトウェアをインストールすると機能制限版は上書きされるのと似ています。


準都市計画区域ができた理由

 都市計画区域外はいわゆる僻地で、人口増加による都市の無秩序な拡大にのみ込まれるような心配もないエリアです。(都市計画区域外は国土の75%ですが総人口の10%しか居住していません。)

 ところが、都市計画区域外を通って都市と都市を結ぶ道路は大量の人や貨物が行きかいます。

 その結果、道路沿いに通勤者の需要を見込んだ大型店舗ができたり、高速道路のインターチェンジの近くにはトラックターミナルや倉庫が建築されて散発的に市街ができる場合があります。(砂漠のオアシスのような状態です。)

 
都市計画区域外は原則として都市計画法の適用がなく、道路に接していない住宅(接道義務は適用されません)や建蔽率100%の工場も建築できてしまいます。要するにやりたい放題です。

 どうせ隣の家は1キロ先みたいな場所だし、火災が発生しても隣の原野の雑草に延焼するくらいだと高を括って何もルールを決めていなかった場所に建物が立ち並んでしまったという状況です。

 
都市計画区域に組み入れれば都市計画法や建築基準法の規定を適用してコントロールはできますが、山奥のインターチェンジの周囲のような飛び地を既存の都市と一体化するのは無理があります。

 そこで、無秩序な建築や土地利用を制限するような規定だけが適用される「準都市計画区域」という制度が平成12年の都市計画法で新設されました。
 
 準都市計画区域は都市計画法や建築基準法の一部だけが適用される都市計画区域の機能制限Verといったところです。


(準都市計画区域)
第五条の二 都道府県は、都市計画区域外の区域のうち、相当数の建築物その他の工作物(以下「建築物等」という。)の建築若しくは建設又はこれらの敷地の造成が現に行われ、又は行われると見込まれる区域を含み、かつ、自然的及び社会的条件並びに農業振興地域の整備に関する法律(昭和四十四年法律第五十八号)その他の法令による土地利用の規制の状況その他国土交通省令で定める事項に関する現況及び推移を勘案して、そのまま土地利用を整序し、又は環境を保全するための措置を講ずることなく放置すれば、将来における一体の都市としての整備、開発及び保全に支障が生じるおそれがあると認められる一定の区域を、準都市計画区域として指定することができる。
2 都道府県は、前項の規定により準都市計画区域を指定しようとするときは、あらかじめ、関係市町村及び都道府県都市計画審議会の意見を聴かなければならない。
3 準都市計画区域の指定は、国土交通省令で定めるところにより、公告することによつて行う。
4 前三項の規定は、準都市計画区域の変更又は廃止について準用する。
5 準都市計画区域の全部又は一部について都市計画区域が指定されたときは、当該準都市計画区域は、前項の規定にかかわらず、廃止され、又は当該都市計画区域と重複する区域以外の区域に変更されたものとみなす。